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林郁夫は現在仮釈放って本当!?無期懲役の理由は?

地下鉄サリン事件の実行犯として自白し、犯行の全てを語ったことで死刑ではなく無期懲役の判決を受けた林郁夫。現在仮釈放されているとか?林郁夫は現在本当に仮釈放されているのか、また、無期懲役になった理由は何なのかについて調べてみました!




林郁夫の現在は?

林郁夫は2010年5月に無期懲役の判決を受け、現在も千葉刑務所にて服役中です。

2015年に行われた元オウム真理教信者の高橋克也被告の裁判には証人として出廷し、当時のオウム真理教関連の事件について詳しく語りました。また、遺族に対して謝罪する場面もありました。

林郁夫とは?

林郁夫って名前は知っているけど…という方の為に、プロフィールも載せておきますね。興味のない方は飛ばしてください。

【名前】林 郁夫(はやし いくお)
【生年月日】1947年1月23日(71歳)※2018年7月現在
【出生地】 東京都
【血液型】A型
【最終学歴】慶應義塾大学医学部卒業
【所属教団】元オウム真理教 (治療省大臣)ホーリーネームはクリシュナナンダ
※ホーリーネーム(Holy name)とは、オウム真理教の出家信者に与えられた教団内での祝福名

林郁夫受刑者は父親が開業医、母親が薬剤師という家庭で育ち、何の不自由もなく暮らしてきました。幼い頃から思いやりのある子だと言われ、人助けがしたくて医師の道を目指しました。

慶應義塾大学付属中等部・高等部を経て慶應義塾大学医学部へ進み、国家試験にも合格し、心臓血管外科の専門医師として働いていました。

アメリカの病院に留学経験もあり、医師として優秀だった林郁夫受刑者は慶應義塾大学病院勤務時代には名医として、あの石原裕次郎さんの心臓手術のチームの一員にもなっていました。

1977年から約12年間、阿含宗という根本仏教系の新宗教の信徒として在籍していましたが、修行の成果が出ず悩んでいたそうです。

そんな林郁夫受刑者がオウム真理教と出会ったのは1987年、書店で目にした麻原彰晃の著書の内容に衝撃を受け、翌年にはオウム真理教に入信。さらにその翌年には勤務していた病院を辞め、一家四人で出家信者となりました。

出家の際、目黒に所有していたマンションを売った額を含めた全財産8000万円、車2台を布施として寄付したと言われています。8000万てやばいですね。。。

地下鉄サリン事件のサリン散布実行犯であり、事件後逃亡していましたが、1995年4月8日に石川県内で逮捕されました。1995年12月には医師免許の取り消しを受けています。

林郁夫は現在仮釈放されているって本当?

無期懲役=終身刑と勘違いしている人もいるかと思いますが、日本には無期懲役の判決を受けたとしても、ある一定の条件を満たした場合は、死ぬまで刑務所に服役するのではなく、仮釈放という形で残りの刑期を出所することができる制度があります。

これは刑法28条で「懲役又は禁錮に処せられた者に改悛の状があるときは、有期刑についてはその刑期の三分の一を、無期刑については十年を経過した後、行政官庁の処分によって仮に釈放することができる。」と定められているからです。

仮釈放が認められるには

  • 悔悟の情
  • 再犯のおそれ
  • 更生の意欲
  • 社会の感情本人の資質

の4つの自由の総合的判断と、本人の資質・生活歴・矯正施設内における生活状況・将来の生活計画・帰住後の環境などが総合的に考慮され、保護観察にすることが本人の改善更生のためにふさわしいと認められたときのみその権限が与えられることになっています。

いわゆる、刑務所内での模範囚には仮釈放が認められるケースが多いようです。仮釈放は刑務所長の申し出により、受刑者本人への面接や帰住地の調査、被害者の心情の調査や検察への意見照会も含めて地方更生保護委員会が審理します。

無期懲役受刑者が仮釈放を許可されるまでの期間は刑法では10年を経過したあとと明記されていますが、実際には許可されるまでの期間は平均28年10ヶ月。林郁夫受刑者が無期懲役の判決を受けたのが1998年5月。

検察も林郁夫側も控訴しなかったのでそのまま刑が確定し、収監されていますから、単純計算しても刑務所に入ってから今年でちょうど20年。仮釈放されるには期間的にもまだ少し早いようです。

そして、実は仮釈放の制度は林郁夫受刑者には当てはまりません。なぜなら林郁夫受刑者は、仮釈放がきわめて困難とされている「マル特無期」というものに指定されているからです。

マル特無期とは

検察が「死刑に準ずる」と判断した無期懲役事件を「マル特無期事件」と指定し、仮釈放に際して特別に慎重な審理を求める運用のこと

マル特無期に指定されるのは、刑の求刑に対して無期懲役の判決が下された場合などで、指定事件の対象者は2008年までの10年強で380人に上っています。

林郁夫受刑者も検察の温情措置のようなもので無期懲役の求刑でしたが、本来なら死刑案件の事件を起こしています。このため、マル特無期事件に指定されているのです。

というわけで、林郁夫受刑者は現在も服役中。たとえ仮釈放が適用されるとしても平均期間の28年にはまだ達していないので、仮釈放には当分ならないでしょう。

実際にはマル特無期事件に指定されているので、仮釈放の措置が取られることも少ないと思いますが。

林郁夫受刑者がなぜ仮釈放されたという話になったのかを推測してみると、先述した通り、林受刑者が刑務所に入ってから今年でちょうど20年というのがポイントになりそうです。

無期懲役刑は2003年以降、すべての仮釈放許可例において刑確定後20年以上経過してからということもあり、林郁夫受刑者もそろそろ仮釈放される頃なのでは?と思われた人が多かったのかもしれませんね。

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林郁夫が無期懲役になった理由は?

オウム事件の一連の実行犯だった13人は死刑判決が下されましたが、林郁夫だけは「無期懲役」という判決でした。ではなぜ、林郁夫は無期懲役になったのでしょうか?

もともと警察は林郁夫を逮捕当時、地下鉄サリン事件の実行犯だとは思っていませんでした。逮捕された時の罪名も自転車の窃盗による占有離脱物横領罪でした。

しかも逮捕された直後、林郁夫は取り調べに対して「警察とオウム真理教のたたかいだ」と発言し断食するなどの抵抗を見せていました。

しかし、取り調べを担当した刑事との間に徐々に信頼関係が生まれたのが関係したのか、最終的に「自分がサリンをまいた」と自供したのです。

別の事件についての取り調べ中の突然の自白だったため、誰かをかばっているのではと警察は疑いましたが、さらに取り調べを進めた結果、林郁夫は地下鉄サリン事件だけでなくオウム真理教が起こした様々な事件についても協力していたことを明かしたのです。

林郁夫受刑者はその後の取り調べにおいても、オウム真理教関連事件の捜査に協力的な姿勢を見せました。

検察は警察が林受刑者がサリン事件に関わっているとわかっていない段階での林受刑者の全面自供は自首に相当するとの判断を下し、死刑ではなく無期懲役を求刑求刑通りの判決となりました。

また、公判の中で遺族や被害者側が反省しているとして必ずしも死刑を求めなかったこと、サリン事件で亡くなった地下鉄職員の妻が「(林郁夫を)許してもいい」と発言したことなども求刑に影響したと言われています。

まとめ

というわけで、林郁夫受刑者の現在や仮釈放の有無、無期懲役になった理由をまとめてみましたが、いかがでしたか?

今回の記事を簡単にまとめると

  • 林郁夫は現在、千葉刑務所にて服役中であり、仮釈放はされていない
  • 林郁夫受刑者の刑が確定してから20年であり、無期刑の仮釈放の許可例が服役後20年経過してからということに注目いき、林郁夫受刑者もそろそろ仮釈放なのでは?と思われたのではないかと推測
  • 林郁夫受刑者の無期懲役はマル特無期事件に指定されているため、普通の無期刑の人より仮釈放されにくい
  • 林郁夫受刑者が無期懲役になった理由は、検察が林郁夫の全面自供を自首に相当すると判断したため

という感じです。
林受刑者の取り調べを担当した警察官について詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ!

⇒⇒【稲富功氏】林郁夫を全面自供に導いた元警察官はどんな人?



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