カニカマの栄養素ってどんなもんか知ってますか?イメージ的には栄養なさそうですが…。実はカニカマは栄養素が豊富で、筋肉を作る役割もあるとか!
今回は、筋肉を増やすためにカニカマを食べるならどれくらい?とか、気になるカニカマの栄養素について調査してみます!
この記事を読むと
- カニカマの栄養素について
- カニカマと筋肉の関係
などについてわかります。
カニカマは栄養素が豊富って本当!?
サラダや卵焼き、スープと私たちの食卓に上がる頻度も高めのカニカマ。
お値段もお手頃だし、主婦としてはついつい使いたくなる食品の一つです。
(我が家では子どもに不人気なのであまりカニカマは使ってませんが・泣)
「カニ」と名前に入っていで、カニのかまぼこなんだろうなということは想像がつくのですが、実際はカニカマって何なのかとか、栄養素がどれくらいとか考えたことがなかったので、この際徹底的に調査してみます!
カニカマとは
そもそもカニカマとは何なのか、ということからまずお伝えしていきましょう。
カニカマは、カニのかまぼこということは想像できる。。。なんて冒頭でお話しましたが、これ、間違いでした。
カニカマにはカニが入ってません!(え、知ってました?)
カニの身に似せたカマボコを略して「カニカマ」のようで(紛らわしい…)、主成分はだいたいのかまぼこと同じく、スケトウダラのすり身です。
(サメやイトヨリが主成分のカマボコもあります)
カニの身に似せた赤い色は、食品添加物やカニ抽出物で着色されています。
カニカマの栄養素
昨年林先生の番組で長寿食材として紹介されたカニカマ。(長寿食材だったことに驚き…)
そんなカニカマの栄養素はこちら
カニカマの栄養素
カニカマ1本(15g)あたり
【カロリー】14キロカロリー
【タンパク質】1.82g
【脂質】0.08g
【炭水化物】1.38g
【その他の栄養成分】ビタミンB12とナトリウムの成分が高い
カニカマは練り物製品のなかでも、塩分の含有量がとても低いですが、たんぱく質は多く、低脂肪・低カロリーなのでダイエット向きの食材でもあります。
カニカマの栄養が筋肉作りに向いているのはなぜ?
カニカマの栄養素についてお話してきましたが、個人的にどうしてもカニカマは健康的なイメージがないんですよね。
魚のすり身とは言え、着色料で色つけられてるし・・・。
私のようなイメージを持ってる人も世間には多いのではないかと思いますので、カニカマの製造工程を調べてみました。
カニカマは先述の通り、スケソウダラのすり身で作られています。すり身にする課程で、骨や皮などの余分なものが取り除かれますが、水にさらすという工程も含まれています。
水にさらすことで、脂肪分が抜けるので、ほとんど脂肪が含まれていない状態になるんです。(脂質の量参照)
ここにさらにタンパク質が豊富な冷凍卵白が加わりカニカマの記事が作られます。
また、カニカマのカタチに成形する課程で、カニの目に近づけるように目の細かいメッシュで漉してなめらかにしたり、カニのようにほぐれるような形状にさせるべく薄くしたかまぼこの記事に細い切れ目を入れるといった工夫もされています。
こうすることで消化液に触れる面積が増え、肉や魚肉を食べたときよりも消化されやすくなるんだそうです。
そもそも、筋肉を作るためには、「タンパク質」という栄養素が必要になってきますが、そのタンパク質がカニカマ1本あたりに1.82g含まれています。100gで約12gということですね。
タンパク質と言えば、筋肉作りとかダイエットの為に使われる鶏のささみ肉で100gあたり23gなので、鶏ささみと比べると少し含有量は少なめですが。
参考
【筋肉作りの時にオススメなタンパク質含有量の多い食品】
- ロースハム(16.5g)
- ウインナー(13.2g)
- 納豆 (16.5g)
- 魚肉ソーセージ(11.5g)
- ゆで卵(12.9g)
- 豆腐(6.6g)
- プロセスチーズ(22.7g)
- ヨーグルト(4.3g)
- 牛乳(3.3g)
( )内は100gあたりの含有量
カニカマのタンパク質量は、ゆで卵や魚肉ソーセージなどのタンパク質の含有量が大体同じくらいです。
なので、タンパク質量だけで考えると、ゆで卵の代わりにカニカマを100g食べるという使い方も出来ちゃいますね。
豆腐やヨーグルトもタンパク質が多いと思っていましたが、実はカニカマの方が含有量が多いんですね。驚きです。
以上のことから、カニカマは鶏ささみよりは少ないけど、大豆製品や乳製品よりタンパク質の含有量が多いので、筋肉作りの為に摂る食材としても向いているといえます。
1日にどれくらいの量を食べればいい?
筋肉作りにも役立つカニカマですが、一体1日にどれくらいの量を食べれば効果があるんでしょうか?
健康なご長寿さんのご家庭の冷蔵庫にはカニカマが常備されてるそうですが。
林先生の番組内でのお話ですと、小さなカニカマだったら1日5~6本、大きいカニカマであれば1日1本で十分だとのことでした。
通常市販されているカニカマは大体1本あたり10~15gで10本入りとかのことが多いので、毎日半パックずつ食べられれば十分ということでしょうね。
ちなみに1日のタンパク質摂取量は『体重1kgあたり0.8g』だそうなので、体重50kgの人は50×0.8g=40gということになります。
1本(15g)のカニカマを1日5本食べるとすると1.82g×5=9gのタンパク質を摂取出来るので、だいたい1/4のタンパク質をカニカマから摂れるということになりますね。
1日の食事のなかで、他の肉や魚、大豆製品や卵も摂るでしょうから足りない分はカニカマで補うことが出来ます^^
ちなみに、林先生の番組では。高齢者19人のうち、カニカマをスープにして摂取し続けた15人に筋肉の増加が見られたんだとか!
カニカマの栄養素恐るべし、ですね。
そうそう、カニカマのタンパク質を効率よく身体に取り入れるには、運動後30分以内に食べると良いんだそうです。
午前中軽く運動して、お昼ご飯にカニカマを使った料理にする、というのでも効果的ということですね。
カニカマは血糖値上昇抑制効果もある!?
筋肉作りの食品としてもおすすめなカニカマですが、実は血糖値上昇を抑える効果もあることが研究でわかっています。
この研究は東京海洋大学大学院ヘルスフード科の矢澤一良先生の研究で発表されたもの。
マダラやイサキ、マダイなどの魚のすり身で作ったかまぼこには、血糖値上昇を抑える効果があったそうです。
ただし、生のすり身では効果がなく、蒸したすり身(かまぼこ状にしていないものも含む)でのみ効果が得られたということから、熱処理をされたタンパク質に血糖値上昇を抑制する効果があることがわかっています。
研究では、かまぼこを食べたあとの血中インスリン濃度が上がったことも確認されています。
つまり、かまぼこの栄養素がインスリンの分泌を促し、血糖値の上昇を抑えられたということ。
カニカマ、というか魚のすり身って筋肉を作るだけでなく血糖値上昇も抑えられる効果があるなんてすごいですね。万能食品に思えてきました!!
まとめ
というわけで、今回はカニカマの栄養素や筋肉作りにおすすめ食品としてのポイントをお伝えしてきました。
簡単にまとめておくと
- カニカマは魚のすり身(主にスケソウダラ)が主原料のカニに似せたかまぼこ
- カニカマはタンパク質が豊富に含まれていて、量としてはゆで卵や魚肉ソーセージと同じくらい
- カニカマは製造工程で色んな工夫がされている
カニカマってスーパーにもコンビニにも売ってるので、かなり入手しやすい食べ物ですよね。単価的にも高くないし、手も出しやすい。
常備しておけば、サラダに入れたり、副菜として使ったり、と用途としても広いので、我が家でももっと活用していこうと思います。