機能性発声障害って聞いたことありますか?私は恥ずかしながら初耳なんですが、芸能人の方には罹る人も多いこの病気。原因は一体何なのでしょうか?機能性発声障害の原因や治療期間について調べてみました。
機能性発声障害とは
発声障害というくらいだから声が出なくなる病気なのかな?という想像はつきましたが、実際のところ機能性発声障害とはどんな病気なのでしょうか?
機能性発声障害とは、声を出すときにかすれてしまう、いわゆる「嗄声(させい)」という症状があらわれる病気のことで、症状は突然起きることが多いです。
風邪を引いたりすると声がかすれることはよくあることだと思いますが、そうではなく、また、のどにポリープなどがある状態でもないのに声がかすれてしまうのがこの機能性発声障害の特徴です。声帯には異常がないのに声がかすれたり出なくなってしまうんですね。
俗に言うコソコソ話しのようにささやき声程度なら会話も出来ますが、症状がひどいと声が出ない状態(失声しっせい)になってしまうこともあります。
歌唱時機能性発声障害
今回機能性発声障害について知ったのはflumpoolのボーカルがこの病気に罹った為休業するというニュースを読んだからなのですが、機能性発声障害の前に「歌唱時」という単語が着いていますよね。
ということはflumpoolのボーカルさんは、歌を歌う時だけ声がかすれてしまう状態になっちゃうということなんでしょう。歌を生業としている人がそういう状態になるってとてもショックでしょうね。
機能性発声障害の原因
ではこの機能性発声障害、一体どんなことが原因で発症するのでしょうか?漫画とかドラマだとよくショックを受けたりひどいストレスを感じるようなことがあった主人公の声が出なくなる…なんてシーンがあったりしますが、それもこの病気が関係していそうです。
機能性発声障害の原因として考えられているのは、3つあります。
1つめは、舌や喉の筋肉が緊張してしまうことで声が詰まる「筋緊張性発声障害」。2つめは声変わりが順調にいかないことなどによる「変声障害」。そして3つめが精神的な原因に端を発する「心因性発声障害」となっています。
3つめの心因性によるものが原因のことが多いようです。flumpoolのボーカルさんもこの心因性発声障害なんでしょうか。
スポンサーリンク
機能性発声障害の治療期間
機能性発声障害の治療方法としては、音声治療(ボイステラピー)と衛生指導の大きく二つに分けることができます。
音声治療はいわゆるボイストレーニングとは違い、国家資格を持つ言語聴覚士や耳鼻咽喉科医師のもと、正しい発声方法を訓練します。医学的理論に基づいた訓練(リハビリ)が実施されるのがボイストレーニングとは大きな違いですね。
音声治療には<pushing法> <胸声強化法> <chewing法>などの方法があり、状況に応じて最適な方法が選択されます。
衛生指導は、丁寧な問診を通して、機能性発声障害の原因となっている悪い習慣(例えば喫煙や咳払い癖など)の是正や声帯など発声器官に良い環境を保つための指導を行います。
また、心因性発声障害を患う人は他の心因性症状を持つ場合があります。その場合、精神的なアプローチとして精神科による診断・治療も同時進行します。
その際には環境の改善も重要な治療の一つとなるため、場合によっては、精神症状を落ち着かせるために鎮静薬や睡眠薬を使用することもあります。
治療期間としては患者さんによって治療方法が異なるため一概にどれくらいとは言えませんが、環境の改善なども含めると長期的な治療期間になることもあるかもしれませんね。
まとめ
というわけで、機能性発声障害の原因や治療方法、治療期間について調べてみましたがいかがでしたか?
関連記事&スポンサーリンク