北京オリンピック2022で初めて採用されたノルディックスキー・ジャンプの種目・混合団体ノーマルヒル。高梨沙羅選手の失格により、日本の順位は4位となりました。
高梨選手が失格じゃなかったら日本の順位は何位だったのか・・。
今回はジャンプ混合団体は失格でなければ何位だったのか、また海外の反応も調査していきます!
高梨沙羅・スーツ規定違反で失格に
高梨がスキー連盟に「検査、いつもと違った」と回答 https://t.co/bEbbjKJvqs
飛躍後の検査で通常はスパッツをはいたまま太ももを測定されるが、違反となった際には、スパッツを脱がされたと高梨が回答。腕も通常は体から30センチほど離した位置まで広げて検査を受けるが、万歳するよう求められた
— 産経ニュース (@Sankei_news) February 10, 2022
今回のオリンピックで初めて採用されたジャンプの混合団体は男女各2名の計4名で競います。
高梨沙羅選手はこの種目のトップバッターとして1回目に臨み、103mの大ジャンプを見せました。
全てのチームの1回目が飛び終わった時点で、日本の順位は10チーム中2位。メダルも圏内でした。
が、その直後に行われた抜き打ち検査により、結果が大きく変わってしまいます。
スキージャンプのルールでは、選手の体重によって、使用するスキーやスーツの範囲が決まります。
スーツは表面積を広げて揚力を受けやすくならないように、身体に合ったサイズが決められているのですが、高梨選手のスーツは両太ももの部分が規定より2cm大きかったとして、スーツ規定違反として失格になってしまったのです。
高梨選手が泣き崩れるシーン、何回見ても心が痛みます・・。
今回はスーツの測定方法が今までと違っていた、とか、審判員がいつもとと違う男性審判員がいた、など色々な情報が入ってきていますが、測定方法は毎回同じにしてもらわないと公平じゃないですよね!
みんなこの大会を目指して頑張ってきているのに、こんな結果に終わるなんて選手が可哀想過ぎます。
失格じゃなかったら順位は何位だった?
ところで気になるのが、もし、高梨選手が失格にならなかったら日本は何位だったのか、ということ。
日本の順位は最終的には4位でした。
失格になってしまった高梨選手の1回目のジャンプの点数は合計に入らず、残りの3人の点数の合計ポイントで順位が決まったからです。
高梨選手の1回目のジャンプのポイントは124.5ポイント。失格になっていなければ、このポイントが日本チームの得点に加わっていました。
スキージャンプの混合団体 結果
- スロベニア 1001.5
- ROC 890.3
- カナダ 844.6
- 日本 836.3
上記が混合団体の結果です。日本の最終ポイントは836.3ポイント。
つまり836.3に124.5ポイントが加算されていたので、960.8ポイントということになります。
この点数を順位に反映すると、1位のスロベニアには及ばないものの、2位のROCには勝っているので、失格になっていなければ、日本の順位は2位という結果でした。
海外の反応は?
今回のスーツ規定違反、日本の高梨選手だけでなく、オーストリア・ドイツ・ノルウェー(2人)の5名の選手も失格になりました。
そのため、海外でもかなり話題になっていたようです。海外の反応はどうだったのでしょうか?
海外の反応は以下の通り。
ユーロスポーツ ドイツ語版
「トップジャンパーのサラ・タカナシにとって五輪初の混合団体はジェットコースターのようなものになった」(欧州衛星放送の解説者で、前ドイツ代表HCのヴェルナー・シュスター氏のコメント)
「これは本当に気の毒だ。かわいそうなことに人の目を避けることもできず、もう一回飛ばなければならなかった。もはや人の道に反している」
「冬季オリンピックのスキージャンプの混合団体戦は失格者が続出し、一部の国が激怒したことで茶番劇に陥った。スロベニアが金メダルを獲得したことよりも最大の話題となったのは審判員の行動だ」
韓国の世間の反応
「ジャンプさせてから失格にさせるなんてかわいそう」
「ドイツ選手は二日前に同じ服装で銀メダル獲得してるのに・・本当に馬鹿な大会だ」
ZDF(第2ドイツテレビ)
「優勝候補のスロベニアは何の問題もなく通過し、金メダルを獲得した」
スキー・スプリンゲン・ドットコム
「北京で失格の嵐・・スポーツを破壊する行為だ」
こんな感じで、海外でもかなり問題として話題になっていました。
そりゃそうですよね。個人戦で同じスーツを着ていてメダルを獲ったのに、団体で失格になるなんて普通なら考えられないことですもん。
まとめ
というわけで、今回は北京オリンピック2022のスキージャンプの混合団体で失格じゃなかったら日本の順位は何位だったのかと、海外の反応について調べてきました。
高梨選手の1回目が大ジャンプだったこともあり、もし失格になっていなければ日本は2位で銀メダルを獲得していた可能性があります。
むしろ、失格になっていなければ高梨選手のメンタルも保たれていたでしょうから、もっといいジャンプをしていたかもしれませんし、そうしたら金メダルの可能性もあったかも・・
そう考えると本当に理不尽な失格ですし、公平じゃないなと思います。
今後このような悲しい思いをする選手が出ないことを祈っていますし、高梨選手には気を落とすことなく今後も競技を続けて欲しいなと思いますね。