24時間テレビのエンディングと言えば、サライ。ですが、なぜ毎年サライを歌うのか考えたことはありませんか?そもそもサライはなぜ24時間テレビのテーマソングになったのか?など、気になったことを調べてみました!
24時間テレビとは
引用元:http://www.ntv.co.jp/24h/
24時間テレビと言えば、日本人なら誰でも知っている夏の風物詩的番組。わたし的には、24時間テレビが終わると夏休みも終わるというイメージがあります。1978年にスタートした24時間テレビは今年で41回目。
毎年毎年「ヤラセ」だの「偽善」だの叩かれながらも、視聴率は大体15%くらいとなかなかの注目を浴びている番組ですね。個人的には好き…でもないけどそこまで嫌悪感はないですけどね。実際自分が知らなかった障がいや病気を知ることが出来るいい機会だと思います。
番組の制作方法や裏側なんかについては触れませんけど。番組自体としては嫌いではありません。ってわたしの意見はどうでもいいか。
わたしのような視聴者も一定数いるせいか、24時間テレビスペシャルドラマの視聴率に至っては、毎年20%を超えています。ここ近年はジャニーズタレントが主演をつとめているというのも大きいんでしょうけどね。スペシャルドラマと並んで注目されているのが、チャリティーマラソン。
2018年の今年は史上初のトライアストン形式ということで、注目されてますよね。毎年番組が始まってからマラソンもスタートしますが、今年はその距離も考えて土曜の昼間にスタートなんだとか?そこまでしてやる意味…って思っちゃうのはわたしだけ?
で、このマラソンランナーが番組終盤にゴールするというのが毎年の定番(たまに間に合わないけど)なのですが、この時に歌われるのが「サライ」なんですよね。あとZARDの「負けないで」。
この流れは毎年変わらないんですが、そもそもなぜ「サライ」が歌われるようになったのか調べてみましょうね。
24時間テレビでサライをなぜ歌うのか
「サライ」って24時間テレビのスタート時からあったテーマソングなのかと思いきや、そうじゃないんですよね。これ、知らない人意外といませんか?
そもそも24時間テレビはわたしが生まれる前からやっていた番組なのですが、「サライ」が誕生したのは1992年の放送回の時なんです。
サライ誕生秘話
「サライ」が誕生したのは1992年24時間テレビ放送15回目の時でした。放送15回を記念してテーマソングを作ろうという企画の中で生まれたんです。
24時間テレビ放送中に、視聴者に歌詞を募り、送られてくる歌詞をまとめて作詞するのを担当したのが「谷村新司」さん。
そして作曲を担当したのは「加山雄三」さん。歌唱指導は「堺正章」さんと、まさに大御所揃いで制作されたのが「サライ」なんですよね。
生放送が始まって、しばらくしてから歌詞と曲を合わせてみたものの、うまくいかず、試行錯誤のすえ、翌日やっとできあがったんだそうです。
なぜ毎年サライを歌うのか
今でこそ、毎年サライがエンディングテーマのように歌われていますが、制作された当初は15回記念のテーマソングとして作られたこともあり、翌年以降にも歌われる予定はなかったんだそう。
ではなぜ、今もサライが歌われているのでしょうか?
それは「サライ」がヒットしたことが一つの要因だと言えるでしょう。その年限定で作られた「サライ」ですが、多くの要望を受け放送終了後の秋にはCD化されました。そのCDもヒット。ちなみにCDの売り上げ金の一部は24時間テレビのチャリティーに宛てられています。
また、「サライ」が24時間テレビの公式テーマソングという位置づけになるので、著作権の問題がないということも毎年歌われる理由として考えられます。
アーティストさんの歌うたうと著作権の問題発生しますもんね~。
あとは、「サライ」の歌詞と曲調にも要因があるのかもしれません。覚えやすい歌詞ですし、メロディーもわかりやすくて頭に残りやすい。思わず口ずさんでしまいますよね。今から歌えと言われればスっと歌える。それくらい覚えやすい歌だと思います。
毎年なぜ「サライ」が歌われるんだろうと思ってましたが、著作権の問題もないし、公式テーマソングだし、歌としても歌いやすくて覚えやすいと三拍子そろっていれば、歌わない手はないですね♪
大晦日の紅白歌合戦ではエンディングに毎年「蛍の光」が歌われていますが、あれと同じような位置づけなんですよねきっと。
24時間テレビでサライを歌うのはいつ?
24時間テレビで「サライ」が歌われるのは、大体エンディングです。たまにマラソンランナーがゴールしてなくて、先に「サライ」が合唱されていることもありますが、あの時の違和感と言ったらもう。
「サライ」がどれだけ24時間テレビのエンディングテーマとしてなじんでいるのかわかりますよね。
というわけで、「サライ」が歌われるのは24時間テレビのエンディングですね。ってもうこんなこと言わなくても見てる人ならわかりますね…。
「サライ」誕生以来、毎年24時間テレビではエンディングに歌われていましたが、2005年の24時間テレビだけはSMAPの「世界にひとつだけの花」が「サライ」のあとに歌われ、番組終了という形を取りました。
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サライの歌詞は?
作詞:谷村新司/作曲:弾厚作(加山雄三)
遠い夢 すてきれずに 故郷をすてた
穏やかな 春の陽射しが ゆれる 小さな駅舎
別離より 悲しみより
憧憬はつよく
淋しさと 背中あわせの ひとりきりの 旅立ち
動き始めた 汽車の窓辺を
流れてゆく 景色だけを じっと見ていた
サクラ吹雪の サライの空は
哀しい程 青く澄んで 胸が震えた
恋をして 恋に破れ 眠れずに過ごす
アパートの 窓ガラス越し 見てた 夜空の星
この街で 夢追うなら もう少し強く
ならなけりゃ 時の流れに 負けてしまいそうで
動き始めた 朝の街角
人の群れに 埋もれながら 空を見上げた
サクラ吹雪の サライの空へ
流れてゆく 白い雲に 胸が震えた
離れれば 離れる程 なおさらにつのる
この想い 忘れられずに ひらく 古いアルバム
若い日の 父と母に 包まれて過ぎた
やわらかな 日々の暮らしを なぞりながら生きる
サライの歌詞の意味
24時間テレビのエンディングテーマとしての役割を果たしている「サライ」ですが、歌詞にはどんな意味があるのかみなさんは知っていますか?
あ、わたしはもちろん知りません。だから調べます(笑´∀`)
サライとは、もともとペルシャ語で、sara'i サラーイ。「家、旅館、役所」という意味で、比喩的に「世間、世界」と意味されることもあります。また、「移動式テントの家」とか「宮殿」「キャラバンのための小さな宿」と訳されることもあるようです。
しかし、作詞を担当した谷村新司さんによると、「サライ」の意味はそういったものではなく、「自分が生まれ育った愛の家」というニュアンスなんだそうです。
作曲した加山雄三さんはこの曲に「心のふるさと」というニュアンスを込めたとも話していますので、24時間テレビのテーマソングである「サライ」の意味としては「ふるさと」とか「愛着のある自分の家」とするのが正しいのかな、と思います。
そう考えると、「サライ」の歌詞中に出てくる『サクラ吹雪の サライの空は』という一節も納得がいくと思います^^意訳としては、『桜吹雪が舞う、自分の住んでいた故郷の空』とかそういう感じですね。
24時間テレビ サライの前の歌は?
ちなみにちなみに、現在は24時間テレビのエンディングテーマとして定着している「サライ」ですが、「サライ」の前はどんなエンディング曲が使われていたか気になりませんか?
実は、「サライ」の前にもきちんとエンディング曲が存在してたんです。
番組開始1978年~1991年まで
*「LOVE SAVES THE EARTH」(ラブ・セーブス・ジ・アース、愛は地球を救う)
インストゥルメンタルで、24時間テレビの番組オープニングとエンディング、提供クレジットなどで使用
*「愛はマジック (Magic Feeling of love)」合唱曲
*「エバー・グリーン・ラブ〜人間という名の大きな樹」東京少年少女合唱隊の楽曲
2007年「24時間テレビ愛は地球を救う30」
*「勇気のカタチ〜私を変えてくれたあなたへ〜」
この曲は、2007年の『24時間テレビ』30周年記念と、「サライ」誕生から15年という2つの節目の年に、谷村新司さん(作詞)と加山雄三(作曲)さんのタッグで制作されました。この曲のレコーディングにはタッキー&翼も参加していました。ただ、エンディング曲はこの新しい曲が誕生しても、「サライ」が歌われていました。あまり印象に残っていませんね。この曲を聴きたい方はこちら。
24時間テレビでサライをなぜ歌うの?歌詞の意味は? まとめ
というわけで、なぜ毎年24時間テレビではサライが歌われるのか、また歌詞の意味についても調べてみましたが、いかがでしたか?
今回の記事を簡単にまとめると
- 「サライ」が出来たのは1992年 24時間テレビ放送15回を記念して番組放送中に作られた
- なぜ24時間テレビでサライを歌うのかというと
①作詞「谷村新司」作曲「加山雄三」歌唱指導「堺正章」と大御所そろいで作られた楽曲だから
②24時間テレビの公式ソングであり、著作権の問題がないから
③視聴者にも人気の楽曲だから - 24時間テレビエンディングテーマの「サライ」の意味は「ふるさと」とか「愛着のある自分の家」
- 「サライ」の前に歌われていたエンディングテーマもある
という感じですね。
毎年なんだかんだ見ている24時間テレビですが、今年は担当くんたちがメインパーソナリティとして頑張ってくれるようなので、わたしもしっかり見ようと思っています♡